ADHDの暮らしの知恵

ADHDのアラフィフ主婦がADHDとうまく暮らしていく知恵を共有します

ADHDの息子のこと・1(0歳~就学前)

息子は出産予定日よりも2週間も早く、正常体重で生まれました。生まれてからの身体の成長は著しく、4ヵ月検診などの定期検診に連れて行くたび「今日の横綱ちゃんです」と看護師さんから言われるほど、大きな赤ん坊でした。寝返りやハイハイを始めるのが遅くてやきもきしましたが、ハイハイを始めてまもなくつかまり立ちをするようになり、1歳の誕生日の頃には歩き始めるようになりました。

2歳になると、少しずつ言葉が出てくるようになりました。周りに比べて少し遅いかなと思いましたが、心配になるほどではありませんでした。ここまで、息子の成長や発達に異常を感じることはなく、検診で遅れや異常を指摘されることもありませんでした。

***

息子が2歳になってまもなく、私が仕事を本格的に再開したため、保育園に預けるようになりました。保母さんから聞かされたのは「情緒の波が大きいようです」ということでした。調子の良い日は保母さんの言うことを良く聞き、お友達とも仲良く遊べるのですが、調子の悪い日はまったくダメということでした。私の仕事が忙しい日は息子に十分かまってやれないので、息子の情緒が不安定になるのはそのせいかもしれない、と保母さんに伝えました。

息子が3歳になる前に離婚し、新しい土地で暮らし始めました。保育園も変わりました。以前の保育園は保母さんの数に余裕があって、とてもきめ細やかな保育をしてくださったのですが、新しい保育園は保母さんの数が少なく、とても手が足りていないように見えました。その保育園では、息子の「他の子と違う性質」がより際立ちました。保母さんから毎日のように「昼寝をしてくれない」「言うことを聞かなくて困る」「順番を待てなくてお友達と喧嘩をした」などと聞かされました。私は毎日「すみませんでした…」と謝るばかりでした。ひとり親として、自分と子供の生活費を稼ぐことで精一杯で、幼い息子の心をフォローしてやる余裕がありませんでした。その頃のことを思い返すと、息子に対して本当に申し訳ない思いと後悔で、涙があふれてきます。

保育園を卒園する時、年配の保母さんから「小学校に入ってうまくやっていけるか、とても心配です」と言われました。